朝起きて学校に行く、仕事に行く、遊びに行く、家にいる。そんな当たり前の日常だけれど、不意にそんな当たり前がむなしく思えることってありませんか?自殺が心をよぎってしまうときもあるかもしれません。そんなときにやってみてほしいことがあります。

1.「死」がテーマの歌を聴く

 自分の気持ちを代弁してくれているような歌に出会うと、自分と同じように考えている人がいるんだと安心できることがありませんか?歌詞に共感して泣いたり感動したりするのもストレスの発散につながります。筆者のおすすめは平井堅さんの「ノンフィクション」中島美嘉さんの「僕が死のうと思ったのは」森山直太朗さんの「生きてることがつらいなら」です。

2.故人を偲ぶ

 自分の大切な人や身近な人が亡くなった経験はおそらく多くの人が持っているでしょう。その方が亡くなったときに自分はどう思いましたか?その方は自分が持っている悩みを打ち明けたら何て言ってくれると思いますか?今はいない方と向き合うことで死とも向き合うことができます。誰かに打ち明けるのが怖いなら、現実にはもういない方に打ち明けてみればいいんです。会ったこともない偉人たちが残した名言にだって、人生を考えるヒントが見つかることがあります。

3.自分が死んだ後のことを考える

 もし自分が死んだあと、これまで関わってきた人たちはどんな反応をするでしょうか?喜ぶ人がいるでしょうか?悲しむ人はいないでしょうか?自分の中に心残りは?申し訳なさは残らないでしょうか?泣いてくれる人の顔を想像することができれば、安易な決断はしないはずです。

4.これまでの人生で楽しかった瞬間を振り返る

 これまで生きてきて、一瞬も楽しい瞬間がなかったという方はおそらくいないはずです。今はつらいかもしれないけれど、過去に意味は見いだせないかもしれないけれど、わけもなく楽しかった瞬間ってきっとあるはずです。その時間はなんで楽しかったのか、今その楽しい時間を再現する方法はないのか考えることは生きる原動力になるかもしれません。

5.死を考えたなら、怖いものはない。恥とか外聞は捨てて今を変えるためにもがいてみる

 一番苦しいのは自己嫌悪に悩み続けることです。そして、人はできない自分よりも何もしない自分に悩むことが多いものです。「死」という概念を本当に考えぬいたなら、もう怖いものはないのではないでしょうか?大事な人に心配をかけてもいいんです。自分がいなくなった後に迷惑をかけなければいいんです。自分の心が満たされるように、自分のために今を変えられないかもがいてみるのはどうでしょうか?何か始めてみれば視野が少し広がるかもしれません。

最後に

 私自身、人生に虚無感をずっと持ち続けてきました。今だってそうです。ずっともがいて、あがいて、いやになることもあって、それでも生きています。だから、こんな記事を書いているんです。同じ思いを持っている人の目に留まってくれればと願って。私は自殺を否定しません。それだって選択の一つとして否定されることはあってはならないと思うんです。でも、自殺しようとしたときにどうしようもなく怖くなるのならば、少しでも悩むならば、悲しませたくない人がいるならば、少しだけ、少しだけでも立ち止まって考えてほしいんです。悩みを他人に打ち明けられなくたって、一人であがいてみることはできると思うんです。まだ見ぬあなたの心になにか光が訪れることを心から願っています。